ANAの2019年4~6月の決算を読み解く。想定内の増収減益でした。
2019年7月30日に発表されたANAホールディングスの2019年4月~6月の決算の内容を確認してみました。
連結業績
売上高 :5005億円(+3.2%)
営業利益:161億円(-19.4%)
経常利益:170億円(-12.3%)
純利益 :114億円(-29.1%)
ゴールデンウィーク10連休の航空需要の高まりで売り上げ増。
機材費等の費用が先行したことから、コスト増となりました。
国際線Topics
5月:ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港に自社ラウンジ設置
ANAのハワイ路線は現在、成田⇔ホノルル線は1日2往復と羽田⇔ホノルル線が1日1往復の計1日3往復。A380運航便以外も含めたハワイ路線の4-6月期の搭乗率は、マイル交換による特典航空券を含めて91%で、7月以降も9割以上を見込む。
A380の「FLYING HONU」は2機導入済みで、最後の3機目は2020年春の見通し。
引き続き注目のハワイ路線は好調。
国内線Topics
5月:GW10連休により需要増
5月:成田⇔中部を増便し、国際線接続需要を取り込む
LCC Topics
ピーチとバニラの統合準備による一時的に便数が減少し、旅客数、収入ともに減少。
4月:新千歳⇔ソウル 新規開設
6月:那覇⇔香港 再開
バニラからピーチへ路線移管
10月26日がバニラ・エアとしてのラストフライトになります。
ピーチとバニラは路線がかぶっていないこともあり、利用者メリットは高く、スケールメリットのコスト減を期待していますので、頑張ってほしいです。
今後の見通し
・韓国線は4~6月期はほとんど影響なし。7月以降は一部のLCCで数億円程度の影響があるが、基本的に軽微。
・10月:成田⇔チェンナイ 新規就航 南インドで日本から唯一の直行便
・3月:成田⇔ウラジオストク 新規就航
今四半期は大きな動きはありませんでしたが、着実に路線ネットワークの拡充が進んでいるので新たな動きに期待です。